No.19 結合型モデレータ・反射体
案件概要
【用途、仕様緒元、特徴など】
モデレータは、水銀ターゲットにより発生した高エネルギー中性子を、実験に適用できるエネルギーまで減速させ、各事件装置に送るための機器です。中性子の減速材には液化水素が用いられ、施設上部よりターゲット近傍のモデレータヘッド部までのおよそ5mを多重配管により輸送します。
反射体は、水銀ターゲットとモデレータが装入され、ターゲットで発生した中性子を、容器内で反射させてモデレータに導く機器です。
【写真、図表など】
適用場所、部位
J-PARC MLFの中性子発生源
受注年度、台数
平成25年 1台
平成30年 1台
担当企業から
モデレータは、施設上部よりターゲット近傍のモデレータヘッド部までのおよそ5mを、液化水素のINと,OUT、液化水素の真空断熱、冷却水のINとOUTの5重配管で構成されており、それぞれの配管間の隙間が2mm以下と狭く、接触しないような精密かつ確実なアルミ溶接技術が求められます。
また、液化水素導入による温度低下により、材料収縮を想定した隙間設計や、中性子から離れた場所には低熱膨張材であるインバー材を採用することにより実現しました。
反射体は、アルミ容器内にHIPにより拡散接合をしたベリリウムを配置し、不必要な方向には中性子が漏れ出ないよう抑制しております。
連絡先
【住所】
〒310-0843 茨城県水戸市元石川町276-21 TEL:029-247-9660
【担当者】
茨城工場営業課 澤畠孝博
【メール】
tsawaha●kinzoku.co.jp(●を@に変更して使用ください)
【URL】